遺品整理

遺品整理の将来性

慢性的な高齢化が進む中、孤独死も増えつつあります。孤独死などで亡くなった故人の家財や不用品などを、遺族に代わって整理したり処分したりする仕事を請け負うのが遺品整理業です。

独り暮らしの高齢者が増える中、遺品整理のビジネスの需要は増加傾向にあります。

遺品整理は専門の資格があり、業界としての健全化も図られていますが、一般廃棄物収集運搬業許可や古物商許可などを持った業者に強みがある業種とも言われています。

遺品整理の開業費用例

遺品整理の開業に掛かる費用として、主に車両購入費、家賃（事務所を自宅で行う場合は不要）、人件費が掛かります。

開業費用の相場は100～200万円程度ですが、フランチャイズでの開業であれば、ここに加盟金やロイヤリティなどが加算されます。

遺品整理の予想収益

遺品整理1件当たりの売上は10～30万円が相場となっています。

遺品整理に掛かる経費が5～15万円程度となるため、経費を差し引いた5～15万円が利益となり、仮に月15件請け負うとすると、75～225万円が収益となっています。

遺品整理の成功例・失敗例

遺品整理で利用者から選ばれている業者は、有資格者であることが重要のようです。資格が必須という訳ではない業種ですが、遺品整理士の資格や、廃棄物の処分などに必要な一般廃棄物収集運搬業許可、不用品買取などを行うために必要な古物商許可などを持っていることは、利用者の信頼度につながります。

さらに遺品整理認定協会から「優良事業所」認定を受けていることもポイントです。

遺品整理業で失敗したという事例は少ないものの、逆に利用者から「依頼して失敗した」と後悔されることがあるようです。「スタッフの態度が悪い」「故人に対する尊重がみられない対応をされた」「資格を持っていなかったため、やってもらえる範囲が少なかった」などが原因のようです。

また、高額請求する悪徳業者も少なくなく、金銭トラブルになることも。遺品整理業は資格を持った信頼性の高い人が、故人の思いに寄り添った経営をすることが重要だといえるでしょう。

宅配弁当という
シルバービジネスも検討を

高齢者の増加とともに需要が高まるシルバービジネスですが、介護保険による制限や許可が必要となるなど、不利が生じる業種もあります。

そんな中、遺品整理は介護保険外のビジネスのため、国の制限を受けにくい業種ではありますが、資格を持っていないと参入しづらいといった状況です。

このような資格の有無による不利が生じにくい業種として、宅配弁当があげられます。

宅配弁当は特殊な資格を有する人材確保もあまり必要としないことから参入しやすいビジネスと言えるでしょう。

シルバービジネスへの参入を考えている方はぜひ検討してみることをおすすめします。